MicroDVD
字幕は秒ではなくフレームで数えられます。各行には、字幕が開始・終了するフレーム番号が書かれています。そのため時刻が正しいのは、作成された動画のフレームレートのときだけです。2000年のMicroDVD Playerにちなんで名付けられ、今もMPlayer、VLC、FFmpegをベースにしたプレーヤーで読み込めます。
概要
| 拡張子 | .sub |
|---|---|
| メディアタイプ | 登録なし |
| 仕様 | なし。MicroDVD Playerの慣習が、それを読むプレーヤーに受け継がれています。 |
| 時間の精度 | 1フレーム |
| 文字コード | 宣言なし。多くは言語に対応するWindowsコードページです。Subtitldが自動判別します。 |
| 装飾 | 斜体、太字、下線、取り消し線、色、フォント、サイズ。中括弧内のコードで指定 |
| 配置 | {P:x,y}。読めるプレーヤーは少数です |
| 話者 | なし |
| コンテナ内 | なし。同じ名前で動画と並べて置くファイルです。 |
ファイルの構成
字幕は1行に1つで、行の間に空行は入りません。
{1}{1}25
{25}{50}Hello!|How are you?
{75}{100}{y:i}Italic|plain
| 部分 | 内容 |
|---|---|
{1}{1}25 |
フレームレート。プレーヤーは、フレーム1にある数字だけの最初の「字幕」を、テキストではなくレートとして読みます。 |
{25}{50} |
開始と終了のフレーム。25 fpsなら、1秒から2秒までです。 |
| |
改行 |
{y:i} |
コード: この行の残りを斜体にします |
秒ではなくフレーム
ファイルには時刻がなく、フレーム番号だけが入っています。同じファイルでも、フレームレートによって時刻が変わります。
| フレーム | 23.976 fpsの場合 | 25 fpsの場合 |
|---|---|---|
{25000} |
17:22.7 | 16:40.0 |
フレームレートが違うと、ずれていきます。 間違ったレートでは、字幕は最初は正しい位置に出ても、映画が進むにつれて次第に遅れたり進んだりします。フレーム25,000では42秒の差になります。ファイルにレートが宣言されていない場合、Subtitldは動画のフレームレートで数えます。
コード
中括弧内のコードでテキストのスタイルを指定します。小文字は行に、大文字は字幕全体に適用されます。
| コード | 効果 | Subtitldでの扱い |
|---|---|---|
{y:i} {y:b} {y:u} {y:s} |
斜体、太字、下線、取り消し線。組み合わせは {y:b,u} |
保持 |
{Y:i} |
同じ。字幕全体に適用 | 保持 |
{c:$0000FF} |
色。青が先頭です。これは赤になります | 保持 |
行頭の / |
MPL2の書き方による斜体 | 斜体として読み取り |
{f:Arial}, {s:30} |
フォント、サイズ | 保持されない |
{P:100,50} |
ピクセル単位の位置 | 保持されない |
{H:Greek}, {DEFAULT} |
文字セット。ファイル全体の既定値 | 保持されない |
色の順序は逆です。 SubStation Alphaと同様に $BBGGRR(青、緑、赤)の順です。{c:$0000FF} は赤になります。
1つの拡張子、3つのフォーマット
.sub はMicroDVDだけのものではありません。Subtitldは読み込む前に中身を確認します。
| フォーマット | 中身 | Subtitldでの扱い |
|---|---|---|
| MicroDVD | テキストと、中括弧内のフレーム番号 | MicroDVDとして開く |
| SubViewer 2 | テキストと、00:00:01.00,00:00:02.00 のような時刻 |
SubViewerとして開く |
| VobSub | 字幕の画像。.idx と並んで保存 |
開けません。編集できるテキストがないためです |
VobSubの .sub は、DVDから取り込んだ字幕を画像として保持しています。Subtitle EditのようなOCRツールで変換すると、Subtitldで開けるテキストになります。
Subtitldで扱うMicroDVD
- 各字幕のテキストと改行
- 行全体や字幕全体の斜体、太字、下線、取り消し線、色
- 開始と終了(フレーム単位、順序どおり)
- 行の一部だけに付く装飾
- 字幕が画面のどこに表示されるか
- 話者、原文の横に並べた翻訳
- 吹き替え、話者の顔や色
これらを残すには、.usfx プロジェクトとして保存してください。
MicroDVDファイルを開く
Subtitldは次を読み取ります。
- ファイルが宣言するレートでのフレーム(
{1}{1}25、または古いファイルで使われる{0}{0}25)。宣言がなければ動画のレート、それもなければ25。ファイルが宣言したレートは、再保存のために保持されます。 - 小文字のコードは行末まで、大文字のコードは字幕の末尾まで。
- 終了が空の
{100}{}は、次の字幕までとして扱います。 - 任意の文字コード(Windows-1250とWindows-1251を含む)。
- ファイル内の順番にかかわらず、字幕は開始順に並べます。
MicroDVDの書き出し
エクスポート、字幕、SUBの順に選ぶと、次の項目が表示されます。
- テキスト原文、翻訳、または両方(翻訳は下に表示)。
- 話者名省略、またはテキストの前(Thom: …)。
- 装飾残す、または削除。
- 時刻をずらすすべての字幕を同じ量だけ前後にずらします。
- 文字コードUTF-8(BOMあり/なし)、UTF-16、またはWindowsコードページ(西ヨーロッパ、中央ヨーロッパ、キリル文字、韓国語)。
- 改行コードLinuxとmacOS、またはWindows。
- フレームレート動画のもの、または別の値。ファイルの最初の行に宣言されます。
字幕全体に適用されるスタイルは、字幕の先頭に大文字で、行全体に適用されるスタイルは、行の先頭に小文字で書きます。プレーヤーはそこでコードを探すため(FFmpegは行の途中のコードをテキストとして表示します)、行の一部にだけ付く装飾はプレーンに書きます。
豆知識
Tiamat Softwareは2000年3月にMicroDVD Playerを公開し、翌年には開発を止めました。その字幕フォーマットは、ソフトウェアより長く使われています。
[BEGIN]、末尾に [END] があることを想定していました。他のプレーヤーは、その間の行を読みます。同じフレームが23.976 fpsと25 fpsで指す時刻の差です。フレーム25,000、約17分の時点で、42秒ほど離れます。
関連する形式
Subtitld で動画と一緒に開き、波形上でタイミングを調整しましょう。